【間口3.6mの土地に建てる狭小地の家PART1 完成まで】
京都市内の間口3.6m奥行き13.4mという狭小地に
延べ床面積25坪の木造3階建てを建築しました。
これは解体工事が完了して、更地になった状態です。
【新築住宅:木造3階建て延べ床面積25坪】
【工事価格1,250万円 工事期間4ヶ月】
まず最初にするのは地盤調査です。
この地盤調査は家を建てる時、一番大切と言っても過言ではありません。
いくら頑丈な基礎を作っても、沼地跡や埋め戻された軟弱な地盤の上では
建物ごと沈んだり、傾いたりしてしまいます。
これから家を建てる方は、必ず地盤調査をして下さい。
地盤調査にも色々種類がありますが、一般的な木造住宅の場合
スウェーデン式サウンディング法という地盤調査をするのが良いでしょう。
写真はスウェーデン式サウンディング法で地盤調査をしているところです。
軟弱地盤と判明しましたので、柱状改良工法にて地盤改良することにしました。
柱状改良工法とは簡単に説明しますと、軟弱地盤の土にセメントミルクを混ぜて
土そのものを柱状の杭のように固めてしまう工法です。
この様な小さな機械で地盤改良出来ますので、京都に多い狭小地でも可能です。
このキリで地盤に穴を開け、セメントミルクを注入します。
注入が終われば完了です。
表面はこの様になってますが、地中深くまでセメントミルクが入っています。
地盤改良したので、深く掘る必要がありませんから
掘削量が減る為、掘削工事単体で考えるとコストダウンになります。
掘削が完了すると、給排水設備配管を埋設します。
その後、基礎配筋工事です。
基礎の中で、コンクリートと共に重要な工事です。
設計図面通り鉄筋が入っているか?
無理な組み方になっていないか?
コンクリートが綺麗に鉄筋の間に入るようになっているか?
等を細かくチェックします。
型枠の中にJIS規格に合格したコンクリートを流し込みます。
コンクリートが乾いたら墨出しをして、基礎の立上がり型枠を組立ます。
この型枠の中にコンクリートを流し込みます。
コンクリートが充分乾いたら、型枠を解体します。
そして墨出しをして、土台の据付け。
この上に柱を立てていきます。
基礎の次に大事なのがこの土台です。
このクレーンで材料を吊って組立します。
クレーンのなかった時代は、人力で組立てていたので
大工さんの他にも、近所の人たちが大勢手伝いに来てくれていたそうです。
今でも稀に、京都に多い路地の奥で建て方をする時がありますが
敷地の都合でクレーン車が入れない所がありますので
その時は、沢山の職人さんに来てもらって建て方をします。
そのことを考えると、クレーン車が使えるという事はとても楽です。
一日で組み上がりました。
長年建築の仕事をしていますが、この建て方という工程が大好きです。
今まで基礎しかなかった土地に、家の骨組みが出来ていくこの工程は、観ていてワクワクします。
しかし、建て方は完了しましたが、まだ仮組みしただけでしっかりとは組んでいません。
まだまだ微調整が必要です。
床を貼る前に、柱を真っ直ぐ立てるための調整を行います。
この柱を真っ直ぐ立てるための調整を行うことを
現場では「たちをみる」と言います。
この作業は基礎の次に大切な作業です。
柱が真っ直ぐ建っていないと、建物が傾き、床も傾いた家になります。
それだけ重要な作業ですので、しっかりと柱のたちを調整していきます。
調整が終われば、金物や筋かいで柱を固定していきます。
柱のたちが全て決まったら、仮置きしていた床を貼っていきます。
この写真は2階のリビングからキッチン方向を観たところです。
これは3階の北側を観ています。
こっちは3階の南を観ています。
この状態では、どんな家になるかイメージしにくいですね。
柱と土台を基礎に緊結するための特別な金物で、住宅の四隅の柱など
特に重要な部分に使用します。1階と2階や2階と3階の柱の接続にも使います。
こう説明すると難しいですが、簡単に言いますと
地震が起こった時、大切な家が倒れないように頑張ってくれる
家にとって、とてもな重要な金物です。
写真のように、太いボルトで基礎と土台と柱をしっかり緊結します。
他にも筋交い金物というものがあります。
この金物は写真のように、柱と筋交いを緊結するための金物です。
筋交いとは写真のように、柱と柱の間に斜めに入ってる補強材です。
筋交いを入れることによって、壁が頑丈になります。
金物の取付けが完了すると、中間検査という検査を京都市から受けます。
家の柱や梁など重要な部分の部材が、設計図書通りの位置に
設計図書通りのサイズで入っているか、また金物も設計図書通りの位置に
設計図書通りの金物が取付いているか、細かく寸法を測ってチェックしていきます。
この検査に合格しないと、次の作業に進めません。
もちろん合格です。
狭小地では、隣地面(両隣)に足場を組むスペースが無いことが多いので
写真のように、道路面とその裏面だけ足場を組みます。
足場が完成すると、外壁下地の構造用合板を貼っていきます。
構造用合板とは写真のように、木目がはっきりわかる板です。
この板は、その名の通り構造上重要な部位に使用する、非常に強い合板です。
最近では内装の仕上げ材として、このまま使用する事もあります。
仕上げ材を省くのでコストも下がり、木のぬくもりを感じられる家になります。
コンセントは、配線が見えないように壁の中に配線していきます。
写真のようにBOXを壁に埋め込み配線を通します。
そして構造用合板が貼れて、屋根工事が完了し
雨が降っても家の内部が濡れない状態になると、断熱材を入れていきます。
断熱材は家にとってとても重要です。
キッチリ隙間なく取付けしないと、建物の冷暖房効果が落ちてしまいますし
内部結露という恐ろしい事態にもなります。
余談ですが、昔の家には断熱材が入っていないことが多いので
冬寒く、夏暑いという事が多いのです。
特に、冬は寒く、夏は蒸し暑い京都に住んでいると断熱材のありがたみがよくわかります。
壁面の断熱材取付けは、壁を壊さないといけないのでコストがかかりますが
天井面の断熱材は比較的安価で工事でき、費用対効果も高いので
うちの家は冬寒く、夏暑いという方、一度検討されては?と思います。
【パテ下地処理】
石膏ボード(PB)と言う壁・天井の下地材を貼っていきます。
石膏ボード(PB)とは、水で練った焼き石膏を流し込んで板状に固めたもので
防火・断熱・遮音性に優れ有毒ガスの発生がなく
軽量で施工性が良く、比較的安価ですのでとてもよく使われる材料です。
大きさは910mm×1820个里發里一般的です。
9.5mm厚の石膏ボード(PB)は準不燃材料として、一般的には天井に
12.5mm厚の石膏ボード(PB)は不燃材料として一般的には壁に使用します。
この石膏ボード(PB)を貼り終えてからパテ下地処理をします。
パテ下地処理をする目的は、大きく2つです。
1つ目は隣り合う石膏ボード(PB)のジョイント(継ぎ目)を隠す為。
2つ目は石膏ボード(PB)を留めるビスの頭を隠す為です。
このパテ下地処理を平坦にしっかりとしていないと
いくら綺麗に壁紙を貼ったとしても、ジョイント(継ぎ目)や
ビスの頭が目立ってしまいますので、とても重要な作業になります。
玄関から入って廊下を進むと、奥に和室があります。
和室の手前にトイレがあります。
階段下のスペースを利用していますが
床を少し下げていますので、天井高は十分確保できています。
1階和室は約6.5帖です。
クローゼットがあるので、収納もバッチリです。
3階南側の洋室は7.5帖
こちらは3階北側の7帖の洋室です。
勾配天井になってます。
間口3.6m奥行き13.4mという狭小地でも
木造3階建て、延べ床面積25坪の
これだけ部屋数のある広い家を1,250万円で建てることが可能です。
狭小地だからと諦めていた方、どんなことでもお気軽にご相談ください。
【間口3.6mの土地に建てる狭小地の家2 完成まで】はこちらをクリック!
【間口2.7mの家を建てる 狭小地の家PART3 完成まで】はこちらをクリック!
■こちらからお気軽にお問い合わせください。
下記の【お問い合わせフォーム】にお名前・住所等、必要事項を記入し
下の「内容確認画面へ」ボタンを押してから
内容に間違いがないか確認後、送信するボタンを押してください。
通常お問い合わせ後1〜3日の間に返信をするようにしております。
返信が遅れてしまった場合はご了承ください。
*のマークが付いている項目は必須項目に なっております。記入漏れのないようにご注意ください。
■お電話・FAXでも受付しております。
TEL 0120-960-671(受付時間 10時〜20時 年末年始・休暇)
FAX 0120-960-672(受付時間 24時間受付)
売り込みやしつこい営業はいたしませんので、お気軽にお問い合わせください。
株式会社イノベーション
京都府知事許可(般-22)第35360号
建築士事務所登録 第10205号